【口コミ】ナノケアのアイロンは痛むって本当?美容師が使い心地を正直にレビューしてみた

こんにちは。ヘアーチルドレン公式ライター・美容師の大脇です。
今回はパナソニックの人気ストレートアイロンであるナノケアのレビュー記事になります。


モデルは上位モデルをレビューしていきます。
ナノケアは市販でも購入でき、口コミでも高評価が多いストレートアイロンであり、知名度もとても高い商品に。


そして実際に使ってみると「癖を伸ばす力」に優れており、全体的に使いやすいストレートアイロンでした。
しかし美容師目線でイマイチな点もいくつかあり、こちらの記事で知っておきたい注意点をまとめていきます。



美容師目線での口コミレビューが気になる方は是非参考にしてください!
- ナノケアストレートアイロンの良かった点
- ナノケアストレートアイロンの知っておきたい注意点
- ナノケアは濡れた髪と乾いた髪どちらへの使用がおすすめ?
- 他の人気ストレートアイロンとの比較


- 癖をしっかり伸ばしやすい
- 独自のナノイー技術で髪の艶感やまとまり感がUP
- 温度上昇が早い
- パナソニックという大手家電メーカーの安心感
- 価格帯が同じ他の高級アイロンと比べると、仕上がりがやや劣る
- ナノイーの効果がちょっとわかりにくい
- プレートの滑りが良いとはいえない
- 定期的に本体のメンテナンス(お手入れ)をする必要がある
ナノケアストレートアイロンの基本情報


商品名 | ![]() ![]() ナノケアストレートアイロン(上位モデル) |
メーカー | Panasonic |
価格 | ¥19,000前後 |
温度 | 130,155,170.185,200℃ 5段階設定 |
重さ | 380g |
コードの長さ | 1.7M |
主な機能 | ・3D密着プレート ・スムースグロスコーティングプラス ・ナノイー ・自動電源オフ機能 ・海外対応 |
他の製品 | ヘアドライヤーナノケア EH-NA0G |


ナノケアを使って感じた良かった点


まず実際にナノケアを使ってみて感じた良かった点がこちらです。
- 他のアイロンと比較しても癖をしっかり伸ばしやすい
- プレートに隙間があり、効率よく熱や蒸気を逃してくれる
- 温度上昇が早い
他のアイロンと比較しても癖をしっかり伸ばしやすい


ナノケアは「瞬間ストレート」というキャッチフレーズがあり、実際に使ってみると確かに癖を伸ばす力がかなり優れていると感じました。



しっかり癖を伸ばす事ができ、他のアイロンと比べても少ない回数で真っ直ぐにする効果が高めでした!
そのため癖が強くてスタイリングに時間がかかってしまっていた方には、とても満足度が高いストレートアイロンになるかと思います。
プレートに溝があり、効率よく熱や蒸気を逃してくれる


ナノケアストレートアイロンのプレートには溝加工があり、この溝から熱や蒸気を効率よく排出してくれる設計に。
そのため熱ムラを抑えながら癖を伸ばす事ができ、髪への負担も軽減してくれるため、ダメージレス目線でも嬉しい機能の一つです。
温度上昇が早い


ナノケアの温度上昇を測定してみたところ、170℃まで約45秒と温度上昇が早いのも嬉しいポイント。
温度上昇の早さは環境の違いで少し違いは出てきます。
最近では温度上昇がもっと早いアイロンもありますが、1分以内で立ち上がる事を考えれば十分な早さではないでしょうか。
美容師目線で気になったナノケアストレートアイロンのいまいちな点
逆にナノケアストレートアイロンを使ってみて感じた「いまいちだった点」がこちら。
- 癖は伸ばしやすいが、プレートの滑りがいまいち
- ナノイーの効果を体感できるか?と聞かれるとちょっと微妙…
- スイッチ周りのボタンが押しづらい
- 吹出口からパチパチ音が出てお手入れが面倒
- 他の高級アイロンと比べると毛先のしっとりさがいまいち
- 約2万という価格を考えるとコスパは微妙
癖は伸ばしやすいが、プレートの滑りがいまいち


はじめて使った時に「瞬間ストレート」というキャッチフレーズ通り癖は伸ばしやすいと感じたのですが、どうしても滑りの悪さが気になりました。



キュッ!キュッ!とプレスしてくような感じで、根本から毛先までテンションを一定にしずらいなぁと・・
ただ逆に考えると、滑りを多少抑える事で癖を伸ばしやすくしてる設計なのかな?
とはいえ滑りがいまいちだと髪にあたる熱が部分的に集中しやすくなるため、やり方次第では髪を傷めてしまう要因にもなるので注意したいところ。
ナノイー効果を体感できるか?と聞かれるとちょっと微妙…


ナノイーはパナソニックの独自技術で、アイロンだけでなく他の家電製品にも搭載されています。
水に包まれた微粒子イオンの事。プラスに帯電しやすい髪の毛に、マイナスの電気を帯びたナノイーを引きつけ、髪に水分を与えながらしっとりまとめていく効果が期待できる。(との事)
そして口コミを見ると「さすがナノイー」という声もあるのですが、個人的には「思っていたより微妙・・」という印象。(すいません…)



安めのアイロンと比べると確かに艶感やまとまりは感じやすいですが、他の高級アイロンと比べるとちょっと物足りないかもです^^;
また説明書には、ナノイーの効果が現れにくい方の特徴として下記のように記載されています。
- 縮毛の人(チリチリと縮れた癖の方)
- 強いくせ毛の人
- 髪質がサラサラでおさまりがいい人
- 縮毛矯正をかけて3〜4ヶ月までの人
- 髪の短い人
正直これを見て「ほとんど効果期待できないのでは・・」と感じた方も多いのではないでしょうか^^;
髪質がサラサラでおさまりが良い人はアイロンが必要ではない方が多いですし、アイロンが必須な癖が強い方だと逆に効果を期待しずらい…
そのため逆に置き換えてみれば「癖がそんなに強くないミディアム〜ロングヘアーの方」がナノイー効果を期待できるといったところでしょうか。
スイッチ周りのボタンが押しづらい


はじめて使った時に感じたのが、本体内側に設計されたスイッチとボタンが押しづらい事でした。



男性で手が大きめが原因なのか、隙間に指が入れづらくボタンが毎度押しづらい・・
ただ逆に少々押しづらい事で、使用中に間違えてボタンを押す心配はないというメリットもありますが。
ただ口コミでもボタンの位置が押しづらいという声もあり、自分だけが感じたデメリットではなさそうです。
吹出口からパチパチ音が出てお手入れが面倒


ナノケアストレートアイロンの本体にはナノイー吹出口があり、ここから「シュ〜」「ジ〜ッ」とした音が出る時がありますが、、
こちらはナノイーの放出音であり気にしなくてもいい音になります。(最初は不良品?と思った人がここに…)
しかし吹出口にほこりなどがあると「パチパチ」とした弾ける音が聞こえた時は注意が必要。



そんな時は付属のブラシ(上記写真)で吹出口をこするようにお手入れする必要があり、ちょっとした手間がかかる事を覚えておきましょう。
他の高級アイロンと比べると毛先のしっとりさがいまいち


ナノケアストレートアイロンはしっかり癖を伸ばす効果は高いと感じましたが、毛先はしっとりまとまるというよりかはサラッとした質感に。
また髪質ややり方しだいでは毛先がパサっとした質感にもなりやすく、他の高級アイロンと比べると毛先のしっとりさがいまいちかなと。
約2万という価格を考えるとコスパは微妙


こちらは先程も触れましたが、今回レビューしている上位モデルのナノケアは約2万と、高級ストレートアイロンに分類されます。
最近では続々と2万前後の商品も増えていますが、他の(リファ、絹女)といったアイロンと比較するとコスパはちょっと見劣りする印象でした。



ナノケアはどう?と聞かれると、たしかに商品はとてもいいのですが、価格を考えると他のアイロンの方がおすすめしやすいかなと・・
とはいえ口コミを見ると仕上がり目線での高評価も多く、あくまで僕自身の感想であります事をご理解ください。
ナノケアは痛む?「濡れた髪」と「乾いた髪」どちらの使用がおすすめ?


ヘアアイロンは濡れた髪に使用すると傷むのでNG!と聞いた事がある方もいると思います。
しかしナノイーの説明書には「髪の毛を湿らせて使用」する事を推奨してるんですよね。
そして髪に水分を与えてから使用する事で、ナノイー効果をより体感しやすいとも記載されています。
髪の毛が乾いている場合、ナノイーの効果が出にくい場合があります。
説明書より



そのためナノケアは傷みにくいアイロンではありますが、使い方を間違えると傷めやすくもなるので注意したいところです。
そこで美容師が使い方ポイントを解説するとこちら。
- 濡れた髪に使用するのは絶対NGだが、見た目では濡れてない程度に湿らせるのはOK
- アイロンを使用して「ジュッ」と音がする場合は濡らしすぎなので注意
- 湿り具合がわからない場合は、乾いた髪への使用がおすすめ
まず濡れた髪にアイロンをするのがNGと言われているのは、濡れた髪に高熱のアイロンが触れる事で「ジュッ」と焼けたような音がしやすいからです。(ついでに焦げ臭い)


しかしここでややこしくなるのですが、上記の水蒸気爆発が起きないくらいに湿らす程度であれば、多少湿っていても問題はありません。



これはプロが行う技術レベルではありますが、多少湿らす事で髪への熱ダメージを軽減し、綺麗に癖を伸ばす事ができる高等テクニックでもあります。
ただ一般の方がこれをすると水蒸気爆発が起こる可能性が高く、髪を傷める大きな要因になるため、基本的には濡れた髪にアイロンはNGと言われる事が多いです。


そして軽く湿らす程度はどれくらい?という疑問については、見た目では濡れてないけど触ると少し湿ってるレベルと認識してもらって大丈夫です。



上記の湿り具合であれば(アイロンをあてて)水蒸気爆発が起こる可能性がほぼなくなり、より水分を髪に残したスタイリングが可能に。
髪を湿らす方法としては、霧吹きを軽く吹きかける(見た目では濡れてない程度に)、また蒸しタオルをあてるといった方法がおすすめです!
また上記をやってみてそれでも感覚が難しい・・という方は、乾いた髪に使用しても全く問題はありません。(ナノイー効果は半減するそうですが、逆に髪を傷ませてしまっては本末転倒なので・・)
上位モデルと下位モデルの違いは?


Panasonicのナノケアストレートアイロンには上位モデルと下位モデルの2種類あります。
ただそれぞれ新しい型番が出てくるため、中には古い型番の商品も混ざっています。
そのためたくさん種類があってわからない・・なんて方は型番のHSの次の「数字」に注目しましょう。
- EH-HS0J (上位モデル)
- EH-HS9J (下位モデル)



ここの数字が0だと上位モデル、9だと下位モデルになります。また現在は0J、9Jと「J」が最新の型(=2022年製)になります。(1個前は0E、9E=2020年製)
現在の最新モデルはEH-HS0J (上位モデル)、EH-HS9J (下位モデル)の2種類となっており、違いを比較表にまとめてみるとこんな感じに。
上位モデル、下位モデルの違い
商品名 | ![]() ![]() 上位モデル | ![]() ![]() 下位モデル |
型番 | EH-HS0J (1つ前がEH-HS0E ) | EH-HS9J (1つ前がEH-HS9E) |
価格 | ¥19,000前後 | ¥15,000前後 |
カラー | 黒、白 | 黒、白 |
温度 | 130,155,170.185,200℃ 5段階設定 | 130,155,170.185,200℃ 5段階設定 |
重さ | 約380g | 約360g |
癖の伸ばしやすさ | しっかり伸ばしやすい | 伸ばしやすい |
髪の傷みにくさ | 摩擦低減でより傷みにくい | 傷みにくい |
ナノイー効果 | あり(レベルアップ) | あり |
温度上昇の早さ | 早い | やや早い |
コードの長さ | 1.7M | 1.7M |
ご覧のように商品のデザインや温度設定はほとんど同じですが、上位モデルは癖を伸ばしやすく、よりナノイー効果を体感しやすいモデルとなっています。



そのためしっかり癖を伸ばしたい方や、髪の傷みにくさを重視したい方は上位モデルがおすすめです!


【比較表】同じ価格帯の人気ストレートアイロンとの違いは?


ナノケアと価格帯が近い人気ストレートアイロンとの比較表もつくってみましたので参考にしてください。



各商品が気になる時は「詳細を見る」からレビュー記事をチェックできます。
ナノケアと価格帯が近いストレートアイロンと比較
ご覧のように、ナノケアの商品そのものは使い勝手のいいストレートアイロンである事は間違いありません。
しかし価格帯が近い他の商品と比較すると、全体的に見劣りする・・というのが僕の正直な感想。
そのためナノケアの価格帯や機能、大きさを考慮しながら、個人的なおすすめをあげると



一番は絹女シリーズ、また癖がそこまで強くないならリファもおすすめ!


まず絹女 (¥19,800)は癖の伸ばしやすさ、艶感、ダメージレス目線で特に優れており、高級アイロンの中でのコスパが最強レベルです。


また絹女の機能を少しコンパクトにした絹女ワールド (¥13,200)はナノケアとデザイン、機能が似ており、価格のコスパで比較すると絹女ワールドの方がおすすめしやすいです。(ダメージレス目線なら断然絹女W)
ナノケアと絹女の比較記事はこちらから




そしてリファ (¥22,000)は癖を伸ばす力がそこまで高くないですが、仕上がりの柔らかさや艶感、ダメージレス目線重視の方におすすめです。(癖を伸ばす力ならナノケアの方が優秀です)
ナノケアとリファの比較記事はこちらから


また美容師が選ぶ髪が傷みにくいストレートアイロンは下記の記事でもまとめていますので、こちらもよければご覧ください。


動画で見たい方はこちらら
ナノケアストレートアイロンのメリットデメリット


自分自身が使ってみた感想や、他の購入した方々の口コミを参考に、メリットデメリットをまとめてみるとこんな感じです。
- 癖をしっかり伸ばしやすい
- 独自のナノイー技術で髪の艶感やまとまり感がUP
- 温度上昇が早い
- パナソニックという大手家電メーカーの安心感
- 少し湿ってるくらいの髪にも使用できる (濡れ髪には厳禁!)
- 価格帯が同じ他の高級アイロンと比べると、仕上がりがやや劣る
- ナノイーの効果がちょっとわかりにくい
- プレートの滑りが良いとはいえない
- 定期的に本体のメンテナンス(お手入れ)をする必要がある
- 価格から考えたコスパ目線だとちょっと微妙
【最安値】ナノケアはどこで購入するのがおすすめ?


ナノケアシリーズは家電量販店でも販売しており、それぞれの店舗で店頭価格が変わってきます。
そのため一概にどこが一番安いとは言えませんが、Amazonやネットでの販売価格と比較しながら決めるのが一番お得かと思います。
上位モデル


下位モデル


美容師の評価 → 商品はいいが、価格を考えると他のアイロンでもいいかも


最後にまとめですが、ナノケアは全体的に見ると使い勝手のいいストレートアイロンであり、大手家電メーカーという安心感もある商品です。
特に癖を伸ばす力はとても優れており、癖が強くてスタイリングに時間がかかりがちな方におすすめのアイロンに。
しかし約2万という価格を見た時のコスパで考えると、個人的には



他の同じ価格帯のストレートアイロンの方が美容師目線だとおすすめしやすい
というのが僕の結論になります。


やはり美容師目線だと「髪の艶感」「傷みにくさ」が最重視となり、これらを考えると同じ価格帯の絹女やリファの方がおすすめしやすい印象です。
是非今回の記事が参考になれば嬉しいです。
ナノケアの口コミをチェック


髪が傷みにくいストレートアイロンはこちらから


ドライヤーナノケアのレビュー記事はこちらから

